【子どもの運動発達とは?】段階について、健常発達も交えて記載。

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子どもの運動 育児

赤ちゃんからの成長過程って楽しみですよね。

どんな過程をたどって、成長していくのか、気になりませんか?

パパ
パパ

だんだん動き回るようになてきたけど、今後はどうやって成長していくのかな?

ママ
ママ

お座り、ハイハイとかは何となくわかるけど。
具体的な指標があると目安になって嬉しいかも。

私自身も職業の影響か、子供の発達が気になって仕方ありませんでした。

今後も、発達のことについては気にしながら育児参加していくんだろうなぁと思っています。

  1. 子どもの運動発達とは?
  2. 運動発達の過程とは?
  3. 運動発達って具体的にはどんな種類があるの?
  4. 健常発達って?
  5. 発達を伸ばすために、実践できるポイントとは?

こんな疑問、悩みがある方はお読みください。

言語聴覚士11年目の私が発達について記載していきます。

上記の悩みや疑問が解決できます。

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子どもの運動発達とは?

疑問

発達していく順番としていわれていることは頭部から尾部へ。
体幹近位~遠位の順に発達していくとされています。

  1. 定頸(首がすわる)
  2. 座位(おすわり)
  3. 立位(立つこと)
  4. 歩行(歩くこと)
  5. 手足の巧緻性(細かい動き) の順に発達

上記の1~5の順位発達をしていくとされており、細かい動きなどは、最終的に発達していくことになります。

運動発達の里程表(一覧表)

子どもの運動

運動発達について、月齢ごとに見られる項目をまとめた表です。これを里程標といいます。

大学時代に作成し、編集を繰り返しています。

臨床などでも、参考にするために使用しているものになります。

お子さんの年齢を照らし合わせて参考にしてみて下さい。

月齢
年齢
運動面
0~1ヶ月仰向けで頭を横にする うつ伏せで頭を上げる
刺激に対して「ビクッ」と全身で反応する
手を握っている
2ヶ月頭を横に向けて寝ている
うつ伏せで頭を上げる時間が延長する
沐浴でよく動く 手を握っている
3ヶ月仰向けで頭をまっすぐにできる
起こすと頭がグラグラする
手を握る・開く おもちゃを手に持つことが増える
「ビクッ」と反応することが減る
4ヶ月首がすわる
指を動かしたり、かいたりする
おもちゃに対して掴もうと手を出す
立たせると下肢を突っ張らせる
手足をそれぞれ動かす、独立する動きが出る
5~6ヶ月仰向けで頭を上げる
手を握って起こすと、自分で肩に力を入れる
寝返りがみられる うつ伏せで頭と胸を上げる
わしづかみする
立たせると一部を支えるように力む
7~8ヶ月ハイハイをし始める
支えながら座ることができる
支えられながら少し立つ
9~10ヶ月ハイハイが上手になる
つかまり立ちをする
指でものをつつく
つまむ動作が増える
11~12ヶ月伝い歩きをする
ごく短い時間、一人で立つ
つまむことが上手になってくる
13~15ヶ月両足を開いて不安定ながらに歩く
片手を持つと階段で足を上げる
つまむ動作がより上手になる
食事場面で、手でつまむ動作が増える
16~18ヶ月ぎこちなく歩く
椅子や寝具にのぼる
利き手の分化がみられる
19~21ヶ月手すりを持って階段を上る
後ろ向きに歩こうとする
転ぶことが減ってくる
柔らかいボールを転がす、蹴る、投げる動作が増える
22~24ヶ月転ばずに歩ける
1人で階段を上る
本や図鑑などのページをめくろうとする
2歳両足でジャンプする
つま先で歩こうとする
ボールを上手投げする
四輪のおもちゃの車を両足でこぐ
3歳(階段)一段ずつ交互に上る
(階段)両足をそろえて下る
片足立ちをする、片足でジャンプする
三輪車をこぐ
4歳ケンケンができる
5秒程度片足で立つ
前回りをする
後ろ回りをしようとする
5歳スキップができる
10秒程度片足で立つ
ジャングルジムを登る、てっぺんまで行こうとする
6歳補助輪つきの自転車に乗る

発達の種類とは?

運動発達

発達の種類は色々とあります。
ポイントとしては、以下の通りです。

  • 運動の発達
  • 知覚の発達
  • 言語の発達
  • 探索・操作の発達
  • 生活習慣の発達 

これらに分類して考えられることが多いです。

細分化される項目としては、以下の通りです。
運動の面と言語の面で考えられます。

運動の面】

  • 移動運動(粗大運動、全体運動)→おおまかな動き
  • 手の運動(微細運動)→細かな動き

【言語の面】

  • 言語表出(話すこと)
  • 言語理解(言ったことが分かる)

健常発達とは?

子どもの運動発達

定義として、何をもって健常(正常)発達にするかという点では、難しいとされているのが現状です。

  • 将来的に成人して仕事を行い、「日常生活や社会生活に適応して自立していく」こと。
  • 将来的に自立できることが、最終的に健常発達できたものと定義される。

子どもの場合、月齢や年齢によって、「運動などで出来ること」や「言語の表出・理解で出来ること」のレベルにはとても個人差があるといわれています。

私が実践していること

子どもの歩行

運動などの発達を促すために、実践しているポイントとおもちゃなどを記載していきます。

迷っている方は、参考にして実践してみて下さい。

乳幼児期は感覚をたくさん使う

幸せそうな赤ちゃんとママ

赤ちゃんは、月齢の経過とともに出来ることが自然と増えてきます。

首が座って、寝返りが出来て動けるなど。

おもちゃを口元に運んで、材質を確かめたり、自分で遊んだりと感覚を一番に使います。

ですので、乳幼児期は材質の違うおもちゃを用意して遊ぶようにしました。

それ以外でも、「体に触れる」「触れ合う時には必ず声掛けを行う」「こちょこちょ遊びをする」「たくさんの言葉がけをする」「色をたくさん見せる」「絵本を読む」など、五感を使った感覚の入れ方を大事にして行っていました

月齢が経過すると希薄になりがちですが、今でもたくさんの言葉がけや触れ合いは継続して行っています。

乳幼児期はたくさん触れ合って、感覚もいっぱい使って下さいね。

指先の細かい動きをさせる

指先の遊び

月齢が進んでくるにつれて、出来ることが増えます。

指先などの細かい運動の発達は、1歳前後から「つまむ」動作が増えてきます

ことばも1歳頃から増加してきます。

指先の細かい動きと、ことばの発達は関係性が強いといわれています。

ちょうど1歳前後からは、つまむ動作が出来るようにおもちゃを変えて遊びました。

それ以降は、次第に大きさを変化させて難易度を変更していきました。

今は3歳7か月なので、画用紙に鉛筆やクレヨンなどを使って「書く練習」をしている段階です。

これはまた別ですが、書く前段階の「運筆」といわれる部分の練習をしています。

縦横の線を書いたり、なぐり書きをしたりと楽しく遊びながら、操作に慣れるような練習を中心にしています。

体全体の発達だけではなく、1歳を過ぎたら少しつまむ動作が多く出来るようにおもちゃなどを選定してみるのも良いかと思いますよ。

子どもの運動発達のまとめ

本を読む子供
  1. 運動の発達は大まかな動きから細かい動きで発達する。
  2. 発達の種類は多いが、運動面と言語面を考える。
  3. 健常発達の具体的な定義は存在しない。
  4. 幼児期はスキンシップが大切。
  5. おもちゃも素材や発達段階に合わせて選定することが大事。

上記の内容が、ポイントです。

運動の発達は、月齢とともにできることが増えてきます。

赤ちゃんの時から感覚をいっぱい使うことが大事です。

パパママは積極的にスキンシップをしましょうね。

おもちゃの選定や、1歳を過ぎたら指先の細かい運動を少しずつ行うことも重要です。

一部記載していますので、参考に見てみて下さい。

発達は個人差も多いので、お子さんに合わせて一緒に成長していきましょう!

言葉の発達について

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