【幼児期の言葉の発達過程】語彙力UPを図りたい。臨床よりお伝え。

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生まれたばかりの子供 育児

どうも、kanaeriです。

今回は、子供の言葉の発達過程について、相談がありました。

パパ
パパ

子供の言葉の発達ってどうなっているの?
話し始めてくれて、うれしいけど、目安はあるのかな?

ママ
ママ

発達に大切な事、語彙力をつける方法はあるのかしら?

など、そんな不安や考えをもつ親御さんへ向けて記載していきますね。

  1. 言葉の発達の考え方について
  2. pointは表出面と理解面の言葉の発達!!
  3. 語彙力を増やすために良い方法は?
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言葉の発達

言葉の発達の考え方について記載します。

大きく分けると2つ!!

話すこと「表出」、聞いてわかること「理解」この2つに分けて考えることが必要です。

言語が発達することは、対人関係でのコミュニケーションに影響しますよね。また、考える力の「知能」にも大きく関係してきます。

子どもとのふれあい

表出面の発達(話せる)

赤ちゃんが産まれた瞬間に「産声」を上げますよね。

小さいながらに、声を出すことはこの世に産まれた瞬間から、誰しもが持っている能力なんです。

泣いたり、笑ったりがスタートです。

「あー」「うーうー」などの意味がない言葉喃語(なんご)をしゃべることから言葉は始まります。

今度は唇などを使った音「ま」「ぱ」など、舌を使った音「だ」「た」など、言葉を真似するようになり、ただ発声していたものから、意味を持った発語につながっていきます

生まれたばかりの子供

理解面の発達(聞いて分かる)

生まれた段階では、何も理解はしていません。

問いかけていることも、理解できているわけではありませんが、成長の段階を経て理解できるようになってきます。

理解する順番は以下の通りです。

  • 動詞:「ばいばい」「ちょうだい」
  • 名詞:「パパ」「ママ」
  • 形容詞:「きれい」「おいしい」
成長

言葉の発達一覧表

月齢・年齢言語面
0~1ヶ月咳、くしゃみなどに伴って音を出す
2~3ヶ月喃語「あー」「うーうー」など 単純な母音発声「あ」「う」など
4ヶ月喃語が多くなる 母音の発生が上手になる、長く発声するようになる
5~6ヶ月「ま」「む」など唇の音を言う おもちゃなどに向かって喃語で話しかける
7~8ヶ月「ぱ」「ま」などの多音節語をはっきりと話すことが多くなる
9~10ヶ月「ま、ま」「だ、だ」などと2つの音を話す
11~12ヶ月理解することが増える 1・2語程度話すことが増える 意味のないおしゃべりが増える
13~15ヶ月意味のある言葉(有意味語)を理解する 「わんわん」「ぶーぶ」など おしゃべりをよくする
16~18ヶ月有意味語を5語程度話す おしゃべりをよくする
19~21ヶ月有意味語12語以上話す 2語の言葉をつなげる 「わんわん/ぶーぶー」など 意味のないおしゃべりが減る
22~24ヶ月2語文「わんわん・来た」 3語文「あか・ぶーぶー・走る」など
3歳従属文を話すようになる 「寒いから服着る」など
4歳見聞きしたことを、両親や友達、園の先生などに話す
5歳簡単なしりとりをする 平仮名で自分の名前を書く
6歳平仮名をほとんど読む 道なりの説明をするなど
※大学時代に作成した里程表です。個人差が大きいので、あくまで参考にしてくださいね。

語彙獲得を促す(増やす)方法

身近なことでは、「絵本の読み聞かせ」は絶大だと思います!!

これは、論文的にも、読み聞かせを開始する月齢が早いほど、2歳4歳時点での言語理解や発話の能力が高い。

8か月時点での読み聞かせが多いほうが1歳、1歳4ヶ月時点での語彙が発達している。など、データがあります。

参考文献:絵本の読み聞かせと親子のコミュニケーション

その他にも、幼児期の読み聞かせが言語発達や語彙数の増加に寄与していることを示しているものが多くあります。

参考文献:幼児期の集団および家庭における絵本の読み聞かせと認知能力

私が実践していること

読み書きの風景

読み聞かせの習慣化を図る

育児は疲れて、習慣化することってとっても疲れることだと思います。

特に乳幼児期は、夜泣きもあれば、排せつの処理など…

途方に暮れることがほとんどですよね。

ですが、一つだけ頑張ってみて欲しいことがあります。

それは、「就寝前の読み聞かせ」です。

これを習慣化して行って欲しいなと思います。

理由としては、以下の通りです。

  • 就寝前にリラックスできる
  • 子どもとスキンシップが図れる
  • 就寝前の時間=習慣化しやすいタイミング

なかなか時間が取れない、落ち着ける時間がないという場合でも、どうでしょうか?

布団に入れば、子どももゆったりして聞いてくれます。

そのまま寝てくれることもほとんどなので、寝かしつけにも効果があります。

私は6か月くらいから就寝前の読み聞かせを実践しています。

今では、就寝時になると自分で気になる本を本棚から持ってきてくれます。

年齢に合った絵本のジャンルを考える

読み聞かせをするのには、様々な効果があると前述しました。

ですが、6か月のお子さんに2歳で読む本を読んであげても分かりにくいですよね。

例えば、0~6歳であれば「色彩が豊かな絵本」「文字がない絵本」「オノマトペ」を中心とする絵本

を選定するのが良いと思います。

1歳を過ぎれば、少しずつ語彙の理解も出来てくると思いますので、好きなキャラクターの絵本から導入しても良いかと思います。

特に、就寝前の習慣化を図った読み聞かせは、「ゆったり眠れる」よう絵本を選択することが大事かと思います。

不快刺激や興奮する要素がある本だと、寝付きにくくなると思います。

本屋さんでも、「寝る前に読ませたい本」などでシリーズ化されている書籍も多いかと思いますので、参考にしてみて下さいね。

まとめ

  1. 言葉の発達は表出・理解を分けて考える。
  2. 語彙の獲得、言葉数を増やすには、読み聞かせが大切
  3. 習慣化して無理ない範囲で行う。

大事なことは、毎日読んであげること

一緒に布団に入って寝る前に読むなど、習慣化するとなお良いと思います。

スキンシップも兼ねて、ぜひ毎日行うことをオススメします!

読みきかせは、語彙力以外でも、「集中力」「落ち着き」を高める効果もあると言われています。

夫婦で頑張ってみてください!

それではまた!!

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