【幼児期の読み書き能力】と大切なこと。

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鉛筆 育児

コミュニケーションの手段は話すだけではありません。

【コミュニケーションの手段】


話す・聞く・読む・書く・ジェスチャーなどの非言語

読み書きもコミュニケーションの手段に入りますよね?

幼児期においては、保育園などでもクレヨンでぐるぐる円を描いたり…

四角形や三角形、波線などを描いたりと鉛筆の操作の前段階に取り組むことが増えてきていませんか?

文字を書く前の段階の、遊び感覚で鉛筆などの操作を行うことを「運筆」といいます。

パパ
パパ

うちの子、年中なんだけど…

きちんと読み書きが出来ていないようなんだよ。

どれくらいで出来るようになってくるの??

そんな読み書きの発達過程について、目安を記載していこうと思います。

焦らずお子さんの様子をみつつ、一緒に書いたりすることが大切です。

まずは「楽しむ」ことから始めましょう!

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読み書き能力について

鉛筆

文字の読み書きのフォーマルな教育としては、小学校からの一斉教育で始まりますよね?

ですが、実際には子どもの多くが就学前に、平仮名の読み書きが出来るようになります。

幼児の読み書き能力の大規模な調査として、国立国語研究所が行ったものがあります(1953、1967)。

14年間のうちで「読み=1年半」「書き=半年」ほど発達が早くなったと報告があります。

幼児の平仮名の習得

読み書きの風景

どの年齢で、読み書きが取得できている傾向にあるのか?

今までの研究や、論文の内容などを掲載しつつまとめてみました。

平仮名の読みの習得について

沢山の本

習得の時期は早まっていることが事実です。

どの調査でも、読める文字数は20文字まではゆっくり伸びることがいわれています。

その後、60文字までは一気に急速に学習が進みます。

読字数の分布は「U字型」「J字型」に分布するといわれています(島村、三神らの研究)。

平仮名の読み書きについて

子どもの成長

「71文字」の読み書きの増加率について、発達の目安があります。

先ほどの大規模研究をまとめたものですが、以下のような図になります。

読字書字
25%(18文字)~4歳4ヶ月5歳2ヶ月
50%(36文字)~4歳8ヶ月5歳9ヶ月
75%(54文字)~5歳3ヶ月
90%(64文字)~5歳10ヶ月

これをみると、5歳後半では多くの子どもが平仮名のほとんどが読めて、半数の文字が書ける状態に。

でも、なぜでしょうか?

未就学児でも、読み書きの指導が少しは行われるでしょうが…

フォーマルな教育を受けずとしても、環境のいたるところで文字に触れていますよね?

家庭や集団生活、遊びの中など、読み書きに関わる経験を通して、文字を覚えていきます。

プレリテラシー/エマージェントリテラシー

たくさんの本

リテラシー(literacy)
日常生活の中で短く単純な文を理解しながら読んだり書いたりできること。

狭義では、文字の読み書き。
広義では、社会の中で生活するために、習得しなければならないもの。文字を複雑につかえる能力

プレリテラシー(preliteracy)・エマージェントリテラシー(emergent literacy)
文字習得をしていない子どもが、読み聞かせしてもらっている絵本を暗記して、まるで読んでいるかのように振る舞う行為のことをいいます。

このように、生活の中でたくさんの文字に触れた結果、学習が促進されていきます。

生活の中で文字に慣れていく

見慣れた看板、大好きなキャラクターの絵本など。

TVなどにしても、文字が併用されていることがほとんどです。

「あっ!○○だ!」などという時。

場面や状況、イラストなどから、文字は読めていないにせよ、絵と抽象的な形をした文字が何かの意味を表現しているんだ…

などと少しずつ気づいてくるわけです。

「絵本の読み聞かせ」これは絶対に行っていくべきです。

実践できていない人は、必ず習慣化してあげましょう!!

私が実践していること

絵本

子どもと接する時間のなかで、私が気を付けていることを中心にお伝えします。

ポイントは、「いかに読み聞かせを行うか」が大切です。

読み聞かせの習慣化

本

前述しましたが「絵本の読み聞かせ」については、一番気を付けて実践してきている内容です。

読み聞かせは語彙力UPだけではなく、スキンシップや感情を豊かにします。

少しの時間でも構いません。

習慣化出来ていない場合は、「就寝前の読み聞かせ」がおすすめです。

ゆったりとした気分で、読み聞かせを行ってみて下さい。

聞くことで言語は促進され、理解できていない段階でも文字を見慣れさせることで今後の文字認識の度合いが異なってきますよ。

運筆の練習

鉛筆

鉛筆で書く前の段階の練習方法です。

最初はなぐり書き、持たせる指の位置などに気を付けます。

最近は三角鉛筆や、上手に握れるような器具もあるのでそれを使用しても良いかもしれません。

最初から文字は書けません。

縦線・横線を引けるなど、鉛筆の操作に慣れることを中心に練習しましょう。

ここで無理矢理行ってしまうと、鉛筆を持つことや書くことに対して拒否が出る場合があるので、様子を見ながら行いましょう。

幸いにも、書くことが息子は好きなようで、自分から率先して行ってくれているので様子を見ていきます。

読み書きのまとめ

  1. 未就学児の読み書きの発達は早期化している現状。
  2. 5歳後半では平仮名が大半読める。
  3. 5歳後半では半数が文字を書ける。
  4. プレリテラシー/エマージェントリテラシーなど、生活の中で文字と触れ合うことが大切。
  5. 絵本の読み聞かせを習慣化して文字に触れ合うべき!

読み書きの習得は早期化している状況にあります。

いかに、生活環境の中で文字に触れ合う機会を多くしてあげられるか?

「文字=意味をなすものと気づけるように、沢山の絵本と触れ合うようにしましょうね!

それではまた!

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